数年前にサラリーマン大家さんという言葉が流行った時期があった
金利上昇に伴い銀行からの借入金負担が増えたため、所有している投資用不動産を手放す人が増えている
今年に入り、さらに金利上昇が見込まれるため、今後も増えていくだろう
投資用不動産を所有する人が増えたのはなぜか?
サラリーマン大家さんという言葉が流行った時代から
投資用不動産を所有する人が増えた
当時は低金利の時代であり、銀行からの借入金も金利ほぼタダで借りれたため、
毎月の家賃収入から借入金返済などの支出を考慮してプラスの不労所得が入ってくるのが魅力的だったため
投資用不動産を所有する人が多かった
SNSとかでよく『○億円の資産』を不動産投資で築き上げました!とPRしている人も多かったのは記憶に新しいと思う
ただ、『○億円の資産』といっても、『総資産』の話しであり、
不動産から借入金の借金を差し引いた『純資産』で見るとほぼゼロに近い事実があることを知っているのはどれくらいいるのかな?とSNSで眺めていたのをよく覚えています
今まさに、この人たちが借入金返済の負担が増えているので不動産を手放す状況が増えている。。。
不動産所有者は資産家なのか?
昔から地主はお金持ち、資産家と言われている
そのため資産家に憧れている人は不動産投資のために不動産を購入する人は一定数いる
僕は公認会計士という職業上いろんな不動産オーナーを見てきたけど、
資産家と言われる不動産オーナーの特徴は大きく
①昔から地主家系である
②相続対策として不動産を所有
③不動産が大好きで自ら物件をチョイスしている
3つのパターンに分けられると思っている
①は本物の資産家ですね
②は自己資金で不動産を所有している人が多く、相続対策の1番セオリーと言われている不動産を所有している
③は不動産が大好きで気に入った物件は借入してでも購入している人。自ら納得したうえで物件を購入しているので、失敗しているケースはほとんど見たことがない
①〜③のパターンは金利上昇という時代が変わっても、次の世代まで資産家であり続けられる
逆に①〜③以外のパターンは全然ダメで不動産オーナーと名乗るのは少し違うと思う
その典型的な人が、
『人から勧められた物件を、低金利なのでほぼフルローンで購入している人』。。。
こういう人は、
アパートであれマンション一室であれ、成功している人を見たことがない。。。
不動産を所有すれば資産家になれるという錯覚を持っている不動産投資の素人がよく陥る
昔のサラリーマン大家さんも同じだろう
ということもあり、
基本的に不動産投資で資産運用をするのは、①〜③のケースしかお勧めしていない
それ以外のケースは失敗に終わるから
でも、
金利負担を理由にアパートなど手放す人がいるということは、
これをチャンスとしていい物件がこれから出てくるのだろうなと思ったりする